お寺でキッズヨガ教室③コミュニケーションが難しい

2年生の女の子Nちゃん。
お家では81歳のおばあちゃんに
呼吸法やポーズを教えてくれてるそうです。

少し難しいポーズは「わかんない」
とちゃんと教えてくれます。

関節が柔らかく、筋力は少しずつついてくるかな、
と見守ってました。

ところが先日、ポーズの進化形を作って
ドラゴン→羽根の生えたドラゴン→ペガサス
と進化させていくと、

かなり脚力のいるポーズでしっかり足を地につけて
ぐっと床を押し、叫んだのです。

「進化したい!!」

今でもちょっと涙が出そうですが、
子どもの「上手になりたい!」「大きくなりたい!」
「成長したい!」という気持ちのまぶしさに
胸が熱くなります。

子どもたちのクリエイティビティが大好きです。
決まった名前のあるポーズに、
ぜんぜん違う名前をつけてくれることがあります。

たとえば 

女神のポーズ → つぶれたカエルのポーズ

馬のポーズ → おすもうさん

秀逸なものが多く

わしのポーズ → 片足フラミンゴみたいだね → カラミンゴ

(これです↑)

最高です!

からまってるもん!
それ以来、私の中ではわしのポーズという名前は消去されてしまいました。

「カラミンゴ」の名前を発明した3年生Kくん。
自らヨガ教室のチラシをみて「これは僕には必要だから」と
お母さんに伝えてくれたと言います。

瞑想では熱心に目を閉じ、誰よりも長く音の余韻に浸ります。
非常にモチベーションが高く
身体の関節のかたさに苦戦していることもありますが

心の力の抜き方が上手。
Rくんとふざけて大騒ぎしてるかと思えば、
すごい真面目な顔でポーズに挑んでます。

「Kくん、そこで呼吸して!」

すかさず伝えると、力が抜けて重心が下にしずみます。

興味をもってくれれば、伝えられる。
このありがたさです。

リラクゼーションが終わったあと、

しずかで落ち着いた雰囲気のなか、みんなに

聞いてみました。

「なにか困ったことはないですか?難しいポーズがあったとか」

Kくん、Rちゃん

「まだみんなの名前を覚えてないから、名札があるといい」

まきえ「了解!今日からはずしちゃったけど、
まだ覚えてないよね。
次回からつけよう。教えてくれてありがとう。ほかには?」

4年生Rちゃん

「(少し間をおいてから)…コミュニケーション

まきえ「コミュニケーションに困ってるのね。みんなコミュニケーションてわかる?」

2年Mちゃん「わかんない」

まきえ「誰か説明できる?」

3年Kくん「考えてることが、同じかなって確かめること

まきえ「そうだね。今もまきえさん、みんなとコミュニケーションしてるんだよ。
私が考えていることが、みんなと同じかなって確かめてるんだよ」

この日は4・5年生の女子3人で、
ペアのポーズをやって、
どうやったら大変なポーズが二人でやって
楽になれるか伝え合うことしました。


そこでの話し合いがRちゃんが難しいと伝えてくれたのです。

まきえ「そうだね、難しいよね~!
でも今日、まきえさんと一緒にやったとき、
Rちゃんは胸をひらいたら楽になったって教えてくれたね。
それでいいんだよ。
確かにコミュニケーションは難しい!」

「コミュニケーション」

わたしがやりたいと思っていることの本質を
ズバリ突いてくるRちゃん。

感性がゆたかで、繊細で、他者への思いやりにあふれています。

次のブログ④へつづく